観光庁による解説文
エドマンド・ブランデン詩碑
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エドマンド・ブランデン(1896〜1974)は、日本に深い関わりを持つ英国の詩人、そして平和主義者です。伏せた本の形の銅像で、ここに彼の碑が残されています。第一次世界大戦中、ブランデンはイギリス陸軍に2年間従軍しました。フランス北部のソンムのような戦場で経験した戦争の恐怖はその後の作風に影響し、献身的な反戦姿勢を取るまでに彼を導きました。戦後にブランデンはオックスフォード大学で学び、そして現役中に6度、ノーベル文学賞にノミネートされています。
ブランデンが最初に日本を訪れたのは1924年で、東京帝国大学(現在の東京大学)で英文学を教える教授として働くためでした。1947年に東京での英国リエゾン・ミッションの一員として彼が再来日した後、その詩の中で日本は主題としての形を取り始めました。1948年、現在は広島大学となっている場所で、シェイクスピアについて講義するために彼は広島を訪れました。そして翌年に出版したのが、「A Song for August 6, 1949(1949年、8月6日に捧げる詩)」と題された詩です。
この詩は、広島大学文学部の元部長である桝井迪夫によって、1975年に再発見されました。そして日英協会の支援を受けて、エドマンド・ブランデン詩碑が作られました。広島市立中央図書館のすぐ北に設置されたこの碑には、「A Song for August 6, 1949(1949年、8月6日に捧げる詩)」が原文の英語と日本語訳両方で刻まれています。