観光庁による解説文

ひろしま美術館

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広島城のちょうど南側、市の中央公園にあるひろしま美術館は、現代建築のランドマーク作品です。ここには、世界で最も有名なアーテイスト数名による作品が収蔵されています。美術館の標語となっている「愛とやすらぎのために」は、原爆被害者のための祈り、そして広島市のための不変の慰めを表しています。
外からは、窓のない正面構造を割り込むのは控えめな入り口のみで、美術館の円形構成はミニマリストに見えます。そして内部を飾るのは、抑えられた気品です。

ドーム状の天井を持つ本館ホールは、原爆ドームに似せて設計されたものです。その周囲の4つの展示室を利用して、ひろしま美術館は名作に溢れる永久コレクションから選び出した作品を定期的に更新し、展示しています。所蔵作品は、特にモネ、ルノワール、ドガなどのフランス印象派を重視した現代ヨーロッパ絵画、そして明治時代(1868〜1912)からここ数十年の日本の油絵を網羅しています。別館に設けられている他4つの展示室では、テーマ別の特別展示プログラムが開催されます。それらの展示では、同館の所蔵品、そして他の優れた国内美術館の所蔵品が利用されています。過去の展示会は、20世紀の象徴的アーティストであり景観設計家のイサム・ノグチ(1904〜1988)からビアトリクス・ポターの生んだ愛されるキャラクター、ピーターラビットまで、様々な主題を目玉にしてきました。訪問客は、同館の洗練されたカフェ・ジャルダンにも足を伸ばすべきでしょう。そこからは周囲の緑と、彫刻の点在する敷地を眺めることができます。


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