観光庁による解説文

福屋八丁堀店

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福屋百貨店は、1938年に市の中心部、中央通りに初めてオープンした時、広島で評判になりました。当時としては珍しいモダンな8階建てのビルで、大胆な鉄骨鉄筋コンクリートの正面や、快適さや利便性の極みを表した内部を見たいと願う群衆を引き付けました。例えば、全面空調もやはりとても珍しかったのです。しかし、そのうちに日本は第二次世界大戦に突入し、戦争の最後の数年の頃には、かつて栄えた百貨店は閉店し、建物は日本軍のために徴用されました。

原爆の爆心地から710mのところに位置する福屋八丁堀店は、1945年8月6日の火災でほぼ完全に破壊されました。しかし、建物の外側の骨組みは爆風に耐え、原爆投下から数日、数週間で、かつて栄えた百貨店は緊急救援所として使用され始めました。福屋八丁堀店は1951年についに営業を再開し、日本が経済の原動力となった1960年代、70年代の高度経済成長期に繁栄しました。大規模な改築工事を何度か経て、1972年には外壁は完全に取り換えられ、福屋は現在もここで営業を続けています。


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